4月24日 病院建築報告会を行いました。
約2時間の研修では、
まず、大正12年創設、患者さん本位の医療を追求して来られた
倉敷中央病院に病院建築の変遷を学びました。
この病院の設計は戦後四半世紀にわたり浦辺設計事務所が行い、現在は当時担当者であったUR設計の辻野氏に引き継がれています。施工は一貫して藤木工務店が行っています。
「時代とともに、地域とともに」というコンセプトが見事に貫かれていて、病院が地域の人々の拠りどころとして丁寧に造られ、愛されていることの素晴らしさを感じました。
次に、日本を代表する日建設計の近作3件
「市民の協同でつくる健康なまちづくり支援病院」をコンセプトに千人会議などを実施した
南生協病院
PFI事業で神戸市の基幹病院の建替えを実現した
神戸市立医療センター中央市民病院
国立病院(旧陸軍病院)を移譲された久留米大学が、「現代のナイチンゲール病棟」をめざして全面建て替えされた
久留米医療センター
以上はJiha(日本医療福祉建築協会)主催の見学会の報告。
最後に自社設計監理、大林組施工で、現在2期工事が始まった
住吉川病院
地下1階 透析受付厨房部門、1階 受付外来検査部門、2階 透析部門、3階 病棟部門、4階 手術管理部門の西側半分が完成し、狭いながらも順調に稼動しています。
部門によって異なる必要寸法を基準スパンにのせながら、要望を実現しまとめることや、駐車場スペースなどの余裕がなく高さ制限も厳しい中で、病院を運営しながら建て替えることは、構想段階での知恵と工夫が必要で、それが病院建築(建て替え)における設計の醍醐味でもあります。
また、現時点で打合せやヒアリングの回数は350回を超え、完成する頃には500回に近づくのでは?と思いますが、これは、オフィスビルやマンションの設計では考えられないことで、病院建築の密度の濃さを感じます。(個人住宅の密度に近い?)
勉強することが山積している設計の仕事ですが、医療者や患者さんやご家族の笑顔というフィードバックを得ることを励みに、弛まぬ努力を重ねていきたいと感じる研修でした。
パワーポイントを使った研修風景・・・お茶の向こうに缶ビールやチューハイの姿も・・・